【雑記】生産計画の変更は実績に応じて常に行うべきなのか
ここでいう生産計画は週間とか、一か月とかの中長期の的なものではなく、
ほとんど実行が確実な当日の生産スケジュールのお話。
仕事で作成中の生産管理システムがあるのだが、
その中には当然一日の生産スケジューリングの機能もあるわけで。
積み上げ式ではなく、完成工程から遡って計画時間を設定する、
そんなタイプのスケジューラーだ。
当初の設計では、計画の修正は行う予定はなかったのだが、
現場からは「進度に応じて計画時間を変更してほしい」なんて要望があった。
確かに、生産指示のためのスケジューラーだとするなら当然、常に実績と計画を照合し、
進んでいればスケジュールを前倒し、遅れれば後倒すのが作業者にとっては都合が良いのだろう。
しかし、それでは計画に対する実績の評価を行うことは困難になるし、
そもそも積み上げ式の生産管理をやめてダイアグラム的な生産スケジューラーを
導入しようとしているのに本末転倒なのではないか?
この計画を実績に合わせに行くというスタンスはどうも違和感を感じる。
「計画を達成するために今あるリソースを使って頑張る」が正しい形であると思うし、
計画を実績に合わせに行くようでは、計画の数字が正しいのか、基準工数は正しいのか、
ボトルネックはどこなのか分析のしようがないではないか。
もちろん、実績自体もスケジュールを構築するための一要素ではあるし、
一日の終わりとか半日とか単位を決めて清算をしていくことは不可欠だとは思うのだが…。
まあこの辺はどうしても現場担当者と業務設計者では目線が違う(悪い意味ではない)ので、
しょうがないことなのだけれども。
現実的な話をするのであれば、折り合いをつけられるように折衷案で行くしかないよねとなるのだが、
こっそり自分の思想は反映してやろうと思う今日この頃。
自分の考え方が正しいかどうかも知りたいしね(笑)。